The 1-2-3 Organic Indigo Vat Recipe_Preparing a Vat


P1810003

むずかしく考えるのではなく、料理をするようにやってみよう。そう思ったのはつい先日のこと。藍染めの修行で東京にうかがい、持ち帰った情報を自分なりに消化し、そう決めたのです。むずかしくではなく。シンプルに。

今年、タデ藍を栽培してみて思ったのは、東北には合わないということ。南の方へ行けば同じ藍から3~4回刈り取れるようですが、短い夏の東北では1回が限度。どの藍なら東北に合うだろう?というのが出発点でした。

調べてみれば、タデ藍とおなじ青色の色素”インディカン”を含む植物は、世界中にいくつもあるようです。日本で自生しているものだと、いわゆる”日本の藍染め”に用いられるタデ藍のほか、奄美・沖縄に自生する「インド藍」(和名:ナンバンコマツナギ)。九州南部・沖縄に自生する「リュウキュウアイ」。寒冷地に強く、北海道に自生する「タイセイ(大青)」など。特に「タイセイ」はアイヌの藍染めに使われ、北海道では「エゾアイ」とも呼ばれていることから、ひょっとしたら東北・気仙沼でも栽培しやすいのではないかと考えています。

すこし脱線しましたが、そんなわけで、タデ藍以外の藍でも染液を建ててみることにしました。今回は「インド藍」。インド藍・消石灰・果糖・お湯というシンプルな材料を使う、 こちらのブログ(Make an Easy, Organic Indigo Vat) のレシピ通りに作ってみました。果糖がバクテリアの餌、消石灰がPH調整の役割をしているのですね。

料理をするときと同じように手を洗い、道具すべてをアルコールスプレーを吹きつけた布巾で拭いておきました。甕は、お家で見つけた梅干しを漬けるためのもの。

P1810005

まずはペーストをつくります。インド藍(粉末)100g。そこにお湯400ml(50℃)を入れ、菜箸でしずかにかき混ぜます。

50℃はヨーグルトや甘酒をつくるときの温度。発酵がすすみやすい環境づくりということで、やはり料理をしている気持ちになります。
P1810008 次に、果糖300gを入れ、よく混ぜます。

藍建てを行う際の最大の注意点は、染液のなかに余分な酸素が入らないよう、派手な動作は控え、しずかに作業を執りおこなうことだと、ブログに書いてあります。酸素が入ることで酸性化すると、バクテリアが活性化しやすいアルカリ度が崩れてしまうのでしょう。

P1810015

果糖をいれると、底の方に沢山のごろつきができたものの、液自体は若干ねっとりしたテクスチャーになりました。

P1810019

混ぜすすむと染液がサラサラしてきて、すこし混ぜただけでも、あぶくが湧いてくるのがわかります。

P1810026

続いて、消石灰200g投入。

P1810034

底のゴロゴロを溶かしたくて菜箸で根気よくしずかに混ぜましたが、なかなか消えてくれません。やむを得ずゴム手袋をし、できるだけしずかに手を入れ、指先で大きな塊を潰しました。

P1810038

塊をあらかた潰し終えたら、お湯1,500ml(50℃)を注ぎます。ここまで来ると、見知っている藍染め染液の体(てい)。そして嗅ぎ慣れた、藍染め独特のにおいがします!

P1810040

できあがった染液は、1時間ほど寝かせます。そのあいだ15分~20分おきに混ぜ、また落ち着くのを待つの繰り返し。

P1810042

藍液がもっとも活性化しやすいといわれる27℃に近づけると、発酵がすすむようです。沸かしておいて残ったお湯を大鍋に張り、甕が漬かるように入れます。

P1810043

この時点で、「藍の花」(藍の泡)のもとのような反応が、液面にみられました。なんてキレイなのでしょう!あまりのうつくしさに、しばらくのあいだ見惚れてしまいました。

P1810052

その後は、45分ほどして最後のひと混ぜし、15分ほど寝かせて染液が使える状態になる。人によってすぐに染める場合もあれば、ひと晩置くという人もいる。自分たちはどちらも試したがそんなに違いがあるように思えなかったと、記述があります。

ここでおちびの保育所にお迎えにいかなければならなかったので、蓋をし、張ったお湯の中で発酵させることに。ドキドキしながら出かけました。

P1810060

そうして海沿いをおさんぽしながら1時間ほどして工房に戻ってくると、小さいながら、ちゃあんと、「藍の花」ができていました。ギラギラして、宇宙を覗いているようで、なんともいえないこの発色。青いのは表面だけで、中を割ってみるとすこし汚れた黄緑のような色です。

この洗液で、おおよそ1kgの生地を濃い藍に、その後も数枚、すこし薄いシェードの藍に染めることができるのだとか。

また、液が疲れてきたと感じたら(割った中の液が青色になってきたら)50℃まであたため、スプーン山盛り1杯の果糖を加え、混ぜるとの指示。15-30分程度待っても中の液が青いままだったら、スプーンすりきり1杯の消石灰を加え、混ぜる。染液の状態によっては、この工程を何度か繰り返す必要がある、とあります。

実際の染めはあすに持ちこし。おちびを保育所に送り出し、朝の家事を済ませてから、工房に出勤するのが楽しみです。


藍染め製品の取り扱いについて

藍染めは天然染料のため、化学染料とは異なった手入れが必要です。ポイントを押さえた手入れをすれば使うほど藍独特の風合いが増し、その時々で異なった表情を見せるのが藍染めの魅力です。

  • 藍染めの特性として、お洗濯の最初の2~3回は色落ちしますので、ご心配な場合は2~3回単独で水洗いしてください。
  • 色移りが少なくなってからは他の衣類とともに洗えますが、漂白剤・塩素・酵素が含まれる洗剤は使用せず、液体の中性洗剤で洗うのが望ましいです。
  • また、長くお使いいただくためには洗剤を使用せず、手洗いすることをおすすめします。風通しの良い場所で陰干しをしてください。
  • 汗や雨などで湿った場合、摩擦によって色移りすることがあります。淡色製品との併用はお避けください。
  • 天然染料のため、日光による退色があります。黄ばみが出てきた場合はバケツに熱湯を張り、ひと晩漬けておいてください、藍の色が復活します。
  • 年月とともに移ろう藍染めの風合いを楽しんだのち染め直しをご希望されるお客様は、ご相談ください。15円/gで承っております。

ご注文・お問合せ方法について

掲載されている商品については、藍工房OCEAN BLUEに直接お問合せください。その際、掲載されている商品名、シリアルナンバーを一緒にご連絡頂けるとお手続きがスムーズです。

お電話でのお問合せ

☎ 080-6253-8161

お電話でのお問合せは営業時間内(金曜日〜月曜日、10:00〜17:30)にお願いいたします。定休日は火曜日、水曜日、木曜日です。また、営業時間外のお問合せはこちらのお問合せフォームからご連絡ください。

直接ご来店される場合

直接ご来店される場合は、宮城県気仙沼市南町2-1-27にお越しください。

メールでのお問合せ

メールでのお問合せはこちらのお問合せフォームからご連絡ください。